今から20年前・30年前には、「ビッグ」・「ワイド」といった金融商品があり、利回りは9.6パーセントも付いていた。それに比べると今は超低金利の時代である。この時代だからこそ気を付けなければならないことがある。若い人は低金利に慣れているが、年齢の高い人ほど高金利を求め、そこに騙されやすい弱点があるので要注意である。
さらに、最近は物価が下がっているにも拘らず、学費は上がっているという状況にある。給料は下がり貯金はできない状況の中で、今のお父さん・お母さんは頑張らなければいけない。また、政権が代わり、「税制改正大綱」を受けて贈与税の改正が予定されている。その内容は、「子や孫に教育資金を一括贈与する場合、子・孫ごとに1,500万円を非課税とする」もので、今の時代は子ども達を育てていくためにはおじいちゃん・おばあちゃんの支援も必要な時代であるとも言える。時代により子ども達の育て方も変わってくるというのも大きなテーマであると言えるのではないか。
では、大切なお金はどのように管理したらよいかということであるが、お金は3つに分けて管理することが重要である。ひとつ目は「残すお金」であり、自分がこの世からいなくなってから必要となるお金である。その代表的なものが葬儀費用であるが、元気なうちから見積書を取っておくことを是非お勧めしたい。そうすれば、葬儀費用としてどれだけのお金を残していればいいかすぐに分かる。さらに、相続税も残すお金のひとつであるが、これも「税制改正大綱」により、基礎控除の縮小が予定されている。さらに、どんな小さな金額でも借金や寄付の希望先などがあればきちんと書き遺し「残すお金」として管理しておくことが必要である。そのような外に出るお金を取り置いたうえで、家族それぞれにいくら残すかについて考えないと家族間のトラブルにも繋がりかねない。
次に「備えるお金」には、病気になった時の入院費用などがあるが、自分の手持ちのお金で足りないと思われるような場合には、保険に入るというような手立てもある。
そのような「残すお金」、「備えるお金」を差し引いたものが「使えるお金」となる。それをどう賢く使うかが重要なことである。投資などについて考える以前に、これからの人生、自分がどのように生きて行きたいかをしっかり考えることが必要である。また上手い話しには絶対に“ウラ”がある、ということを忘れずに有意義な人生を送って頂きたい。
(クーリングオフ
問題の解答)
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