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平成23年度第2回「金融広報アドバイザー等研修会」を
開催しました(11月15日)

 11月15日(火)、大分市ソレイユにおいて、平成23年度第2回「金融広報アドバイザー等研修会」を開催しました。 

  研修会では、OBSアナウンスセミナー専任講師の千綾 奉文 氏が「正しく伝わる!心に伝わる話し方」と題して講演を行いました。

 

 講演では、

最近の若い人達は言葉が乱れている。携帯電話の普及などにより、一日中一言も話さずに済むし、話しても単純化された言葉を使った会話となっている。

   
 

生活のIT化は、便利さをもたらす一方で、大切な言葉を退化させたり、失わせたりしている。私達はこういう状況を「言葉が溶ける」と言っているが、これは若い人のみに原因があるのではない。

アメリカの心理学者アルバート・メラリアンの説では、「情報の大半は視覚から入る」として、「外見や立ち居振舞い」からが5割、「声」からが4割、「話す内容」からは僅か7%であるとしている。

講演会などで話したいことを確り参加者に伝えるには、きちんとした服装や態度はもちろん大事であるが、「声」に関するアプローチも重要ということになる。人間の体には、「音声器官」(声を作るために働く身体の部分)として、鼻、口、喉があり、これを“楽器”として、より豊かなボリュームのある音で伝えることが重要である。そのためには、普段から複式呼吸を取り入れ、取り込む酸素の量を増やし、“お腹で声を支える”イメージの発声が大切である。

 

「丹田(へその下の下腹部)呼吸法」を身に付けると、“肝が座り”、頭と心を一致させることができる。また、内臓がマッサージされ、自律神経のバランスがよくなる、体脂肪が減少する、血液がよい状態になるなど、“命の再生プログラム”にスイッチが入るという効果もある。

   

本日の講演のテーマである「正しく伝わる、心に伝わる」ためには、講師はプレゼン資料をメモ書き程度の情報に止め、あとは自分の言葉で補うようにすることが大切である。また、マイクを持った手の肘を体に確り付ける形で固定させたうえで、口から20センチ以上離すようにすれば、自分の肉声が主人公となり、それをマイクがフォローするという感覚が得られるはずである。加えて、会場が広くなればなるほど色々な人が集まることから、ゆっくり話す、動作を大きくする、易しい言葉で話すといったことが求められる。

以上をまとめると、人に何かを伝える時には、「こちらの心を伝える」ことが大切で、それには決して作られた声では伝わらない、ということである。

 と説明しました。

  さらに講演では、お腹に力を入れると声がどのように変化するかといった実習や、声を出す基になる顔を柔軟にする「顔の体操」、口の中で舌を滑らかに動かし、“稼動範囲”を広げるための「口の体操」などを行いました。

  参加者からは、「普段は声について殆ど注意を払っていなかったが、これからはトレーニングをして、自分の体がよい楽器になるようにしたい」などの感想が聞かれました。
 

 また、研修会では、9月26日(月)・27日(火)に東京都において開催された「金融広報アドバイザー研修会」に当委員会より参加した財前 朗担・政丸 延子 金融広報アドバイザーが、参加報告を行ったほか、今年度より新たに金融学習グループとしての活動を開始した「諭吉くらしの会」、「フレンド佐志生」のグループリーダーより、グループの紹介が行われました。

 
「金融広報アドバイザー等研修会」は、中立・公正な立場から、くらしに身近な金融経済等に関する勉強会の講師をつとめたり、生活設計や金銭教育の指導等を行っている「金融広報アドバイザー」(金融広報中央委員会が委嘱)の一層のレベルアップを図るため、定期的に金融経済や生活設計等をテーマに研修を行っているものです。
「専門家から直接話を聞きたい」、「特定のテーマについて深く知りたい」というグループ(地域での集まり、婦人会、学校やPTAでの集まり等)がございましたら、大分県金融広報委員会事務局(0975339116)までご連絡下さい。
 

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